僕が彼女を殺しました・・・。

もっと・・・・強くならないと・・・。




「浩一、早く。」

「あぁ。ごめんごめん。」


とりあえず、今はぼーっとしないで

千里と居れる時間を大切にしないとな。



俺は、千里の手を握り締めた。









信号で待っている時、

千里がずっと同じ方向を見ていた。


何を見てるんだ?


俺は、千里の目線の先を追った。



すると、そこには1人の男の姿があった。



この時俺は悟った。


あぁ、こいつが千里の好きな奴なんだ。って。





その男は、友達3人と一緒に向こう側の信号で待っていた。

俺たちには気付いてないみたいだった。




信号が青に変わった。


「千里?行くぞ。」

「あ、うん。」


俺は、千里の手を引っ張った。

そうしないと、千里は動きそうになかったから。



信号が変わっても、あの男達は話し続けていた。


どんどんあの男に近づいていく・・・・