愛などという

曖昧な言葉で

かこえぬほど

深く傷ついた魂を

一体 どんな魔法で

癒せばよいのでしょう

それはやはり

愛しかないでしょう

ただ 優しく包みこむだけの

愛でしか

救うことのできない魂が
今日も

さ迷いながら

真昼の月を

今日も

傷つきながら

明けの明星を

その魂のひだに

焼き付けて

涙に濡れている

愛などという

形ない言葉で

おおうことのできないほど

ひび割れた魂が

今日も

ピリビリと

自滅してゆく

けれど

それを救うのは



かよわく無力な愛でしか
救うことはできない

ひとつぶ ひとつぶ

雨粒をつみあげるように
傷ついた魂を

うるおしていかねばならない

そこぬけに 明るい笑顔が
帰る明日を夢見て

今日も

愛の魔法を

唱え続けよう