「戸田君あのね?」



もう言おう。



これ以上期待持たせたら大変な事になる。



けど、今言わないと・・・。



戸田君は優一の事を尊敬出来る!って言ってたし、



きっと分かってくれる。



「私の彼は経理の須藤優一なの。」



「・・・。」



やっぱり相当ショックを受けているようだった。



「私は彼の前だと素直にいられるの。」



「・・・。」



「喧嘩ばっかりだけど、分かり合えてる・・・。」



私は思い出した。



優一の「お前が分からねぇ!」って言葉を。



でも、やっぱり私は優一じゃないと駄目。



「戸田くん・・・本当にごめん。」



私の目から涙か出てきた。



「美優さん?僕はあなたに泣いて欲しくないんです。」



私は戸田君の顔を見る。



「美優さんにはずっと笑っていて欲しい。」



「うん・・・っ。」



「須藤さんに泣かされたら、僕の所に来ていいですよ?」



「うん・・・ぐすっ。」



「でも、その時には僕彼女いるかも知れませんが。」



戸田君は笑っていた。



「俺って結構モテるんですよ?」



ありがとう戸田君。



私を好きになってくれて・・・。