「芽衣 作り笑い下手過ぎ
それに昨日私の家から帰る前より目が充血してる
家に帰ってから陸斗君と何かあったんだね?」
杏には何でもお見通しだね
これでも一生懸命目の腫れ治すためにタオルで冷やしたのになぁ
杏は私の腕をつかむなり教室から出ていった
私は杏に手を引っ張られるがままに連れて行かれた
そして着いた先は屋上だった
屋上の扉を開け出ると梅雨入りとは思えないぐらいの快晴の青空が広がっていた
そしてやっと今までつかまれていた腕が離された
杏は私に視線を合わせて「何があったの?」と聞いてきた
杏には嘘つけないゃ…

