私は部活に行くコトもできずあの場所から去ったその足で杏の家に向かっていた



「急にごめんね…杏…」




走りながらいつの間にか頬をつたって流れていた涙




玄関のドアを開け私の顔を見るなりビックリした表情をしていた杏




でも杏は私に何も聞かず私の背中に腕を回して家の中へと通してくれた




そのまま2階にある杏の部屋へと案内されソファーに杏と肩を並べて座った





「何があったの?
芽衣がそんな泣き方するなんて相当だね」