おぅちに帰ろぅ

ドンッ!!!



俯いていた私は何かにぶつかった



「ふぇっ!?」


驚いて顔をあげると…目の前にはカバン!?



「そのまま歩いて校門にぶつかる気?バカ芽衣…」


呆れるよぅな口調で私がぶつかったカバンを持った陸斗が言う。


私の目の前からカバンを離して肩にかけ直しながら校舎の方へ陸斗は歩いて行ってしまった。



歩い行く陸斗をしばらくその場でジッと見ていてやっと目の前を見ると『琴浪高等学校』と書かれた校門にぶつかる一歩手前だった。


ホントにカバン一個分ぐらいの距離。