「えぇ~っと・・・ゴホンっっ!!」

  駿はわざとらしく咳き込むと
  ニカッと笑って言った。

  「えっと!!みなさんそろそろ
   飽きてると思うんで簡単に
   話します♪
   彼は・・・僕の信頼できる友達です!!
   説明すれば長くなるから・・・
   とりあえず俺が言いたいのゎ
   彼を生徒会長にして
   いじめをなくしたいとか
   そぅいうんじゃない。
   ただ、みんなに1人でも本気で
   信頼できる友達を
   作って欲しいんだ★ 
   だから・・・みんな彼に
   清き一票よろしくね☆」
  
   そぅいってからまた
   ニカッと笑った。
   
   応援者に続き立候補者も
   簡潔にまとめられた演説を終えた。

   でもあたしには立候補者の演説なんて
   1つも頭に入ってなかった。
 
   言葉はめちゃくちゃだったけど
   どこか人をひきつけるような
   ものをもっている駿に
   心を奪われていた。。。

   でもそれが恋だということに
   気付くのはまだ先・・・