その目の前には…

ユラユラ揺れる、女の子がブラ下がっていた。



カーテンに首をククリつけ、揺れるその足元には、全ての穴から、体液が流れ落ちて、少し異臭が漂っていた。





目が離せない私は、ゆっくりと顔に目線をやる。




舌がダランと垂れ下がってるその顔は…



「愛…子…ちゃん?」



私は蓮の胸に顔を埋めた。




「なっなんで…」




震える私を蓮はギュッと力ずよく抱き締めた。





蓮は、私を廊下に座らせると誠の傍に駆け寄った。




「何でだよ!なんなんだょっ!!わぁぁぁ〜」



誠の叫び声が聞こえる。




「落ち着けって!」



バタバタと先生達と警察が集まり始めて、教室に戻るように指示される。




「何で…」




蓮に抱き抱えられる様に二人が出てきた。




「取りあえず屋上いこうか…」



私は蓮の後を着いてゆく。






“まさかうちらの…”

“何言ってんの!?そんな事で死ぬわけ無いじゃん”
“でも…”





私は声のした方を振り向いた。三人組の女の子は目が合うなり、そそくさと逃げて行った。