次の日はあっと言う間に来た。





「マコちゃゃぁあぁんっ!!!」



久しぶりの学校に着くと、誠に突進してくる…
犬…?じゃなくて…



「愛子ぉ会いたかったぜぃぃ!!」



「キャンっ!マコちゃんっ!愛子も会いたかったょぉぉ〜」





この豆柴みたいな娘は、誠の彼女の愛子ちゃん。


ちっちゃくて、クルクルしたフワフワパーマが愛らしい。



「こらっ、愛子、誠っ朝から暑苦しいんだょ。」



蓮が目の前の道を塞がれて、二人を仁王立ちしながら、睨んでる。



「まぁまぁ…」



私は蓮をなだめた。





キゃぁぁぁあぁ〜!!



ビクッ…


今度は何だ…


恐る恐る後ろを振り向くと、携帯のカメラを向けられてた。


パシャッ、パシャっ。。




こ…ゎぃ…




人の波がドンドン迫ってくる。



私の視界はグラグラと回り始めた。




「こらぁっ騒がしいンだよ!」



蓮が人だかりを散らしてくれる。



「大丈夫か?」


うっすらオデコに汗をかいた私の腕を引っ張って、教室の奥に私を座らせた。