先輩の部屋に入るのはこれで3回目。
そろそろ、なれた頃だ。
『俺、飲み物持ってくるわ。』
まきさんと言う女の人と2人きりになった。
『ねぇ、あんたいつから付き合ってるの?』
『2ヶ月前からです。』
『そぅ。あたし、塚田 麻紀・つかだ まき。附属高校の3年。よろしく。』
まきさんは見ためは、茶髪のロングヘアーに少し巻いてある。目はパッチリしていて、大人っぽいのにとても可愛く、女の子らしい。
『私は、菅田 莉乃で、明清高校の2年生です。』
『りのチャンか、2年なんだ。部活は何部?』
『男子バド部のマネしてます。』
『颯チャンと同じ陸上部かと思っちゃった(^^;。部活行かないでいいの?』
『バド部すごい弱くて部活も平日は4時までなんです。』
『へぇ、あたしは陸上部なの。』
『足、速いんですね。』
『別に。ただ颯チャンとの繋がりが欲しかっただけ。』
『えっ…』
『わかったでしょ。つまりあたし、颯チャンが好きなの。』