『アンタは俺が初めて本気で惚れた女だ。だからメイになってほしい』


『でも…』

『おい。先輩…』

それはとても低い冷めた声だった。


『そいつ離してくれませんか?』

『は?』


『そいつ俺のメイなんですわぁ』


『雅君!』


『でも、こいつネクタイじゃねぇか!』

『今から変えるんですよ。 行くぞ!』

『えっ』

雅君は私の手を掴んでものすごい速さで走った。


『速い!』


『もぉ大丈夫。』

着いた先は屋上。

確か屋上には入っちゃダメなはず…。

『俺、Neiyだから。』

これがしゅんの言っつた特典か~。