「うん、いいわね。このままならふたりともコンクールに出場できるんじゃない?」 「先生、それ本当!?」 顧問の先生の思いがけない言葉に、あたしと百合は舞い上がった。 「でも、そのためには毎日練習が必要よ」 「はい!毎日練習に来る!…ようにします」 あたしの歯切れの悪い言葉に、先生も少し困った顔をして、苦笑いをした。 それは、あたしのお母さんのことがあるから――。 .:*:..:*:..:*:..:*:..:*:..:*:.