大和大学に入ってできた彼女………



つまり彩なんだけど。




彩には言ってないんだ、




今の幸せな日々にこんな黒い渦を巻くなんてしたくないから。




「あやーっ!!」




「えっ…蓮……?」





この声…

透き通るハスキーヴイス



1人しかいない。




「亜美…」


オレは静かに振り返った。


すぐそこに、不安そうな彩がいたのに気付かないで。