一瞬考えた顔をしたが、すぐに笑顔でそう答えた。


「愛情ね」


「うん、愛情」


「じゃあ俺は、常に愛花からいっぱい愛情をもらってるってことか」


「そうだよ。嬉しいでしょ?」


「まあな」


「寝よう」


「ああ。おやすみ」


「おやすみ」


愛花の前髪をかき上げて、そっとキスを落とす。


俺にニッコリほほ笑むと、愛花は目を閉じた。


「裕介」


明け方だった。


愛花に揺り動かされて、俺は眠い目をこすった。


「なに?」