戦国遊戯

そこには、さっきまで一緒に食事をしていた、慶次の姿があった。

「なんだ!?びっくりするじゃねぇか!」

耳をふさいで、慶次が言う。びっくりしたのはこっちの方だ。少し、目に涙がうかんだ。

「あぁ、あほー!」

若干、八つ当たりともとれるが、ほんとに驚いたのだ。これくらいは言わせてもらいたい。

「あ、あほって…」

「大体、今時、ホラー映画だって、もうちょっとひっぱるのに、こんないきなりとか、びっくりするっちゅーの!」

はぁはぁと、息を荒くしながら、慶次に文句を言った。

「ほらあえいが?」

慶次は、意味がよくわからないといった風で、きょとんとしている。


あぁ、この時代には、映画なんてないし、まして、ホラーなんて言葉、聞いたことないか。


「怪談話。こわぁい話しとかだと、振り返ったらお化けがいたり、いないと安心して、もとの方にむくといたりするでしょ。まさに、今の状態」

説明をして、少し落ち着いてきた。あぁもぅ。ほんとに怖かった。


「はは、要するに、驚いたってぇことだな?すまねぇすまねぇ」

笑って慶次は謝ってきた。私は、はぁ、と、ため息をついた。