戦国遊戯

「すごいなぁ」

いつもと変わらない生活、つまらないと思っている学校生活。だけど、そう、思っていても、何かを変えようとしたり、努力したことはなかった。変えられない、仕方がない。そう思っていた。

慶次が驚いたような顔をしているのに気づいた。

「どうかしました?」

「いや」

じっとこっちを見る。どうもしていないとは思えないのだが。

「すごい、と言われたのは、初めてだったもんでな」

そういわれて、首をかしげた。

「今まで、うらやましいやら、いいご身分だと、言われたことは何度もあったが、すごいといわれたことはなかったもんだ」

「へぇ。まぁ、確かに羨ましいと思うから、すごいと思ったわけだし、他の人と、おんなじだよ」

言われて、うーん、と首を傾けた。

「私だって、慶次さんみたいな風に、生活できるのなら、したいと思うし、あこがれるけど。今まで、自分で、そう生きようとして、生きてきたことはなかったもん。実行できるって、ほんとにすごいと思うよ?」

「はは、どちらかといえば俺の場合は、わがままなだけだろうがな」

慶次は笑いながら答えた。


「おやおや。2人とも楽しそうだねぇ。昼餉の用意ができたよ」

そう言って、お盆にご飯を3つ乗せて、おばあちゃんが部屋に入ってきた。