戦国遊戯

「うぅうぅぅ・・・・」

4人が地面に倒れて唸っている。

「さぁ、あんたが最後よ。どうする」

にらみつけると、男は懐から短刀を取り出して、向ってきた。周りで悲鳴があがった。
玲子はチッと短くしたうちをした。

「だっせ」

「あぁ!?」

玲子の一言がどういう意味なのかはわかっていないだろうが、馬鹿にされたというのはなんとなく感じ取っていたようだった。

軽く額に青筋が見えた気がした。

「恥ずかしくないわけ?」

呆れたように玲子が言うと、カッと顔が赤くなった。

「うるせぇ!いきがってられるのも今のうちだ!」

そう言うと、男は玲子に向かって飛び掛ってきた。
小さくため息をつくと、玲子は少しだけ体を横に向けた。

「男なら・・・素手でこいやぁ!」

突き出してくる短刀をくるっと体をひねって交わし、そのまま足を上へと上げると、踵落としを相手の男の頭上へと食らわせた。

「あ・・・・がぁ・・・・・・」

かちゃんと短刀が男の手から離れ、その場に崩れ落ちた。
玲子はパンパンっと手を払って、ふん、と鼻を鳴らした。


さっすが夢。何とかなるもんね。