戦国遊戯

「私は…殺されたりなんかしない」

ふぅ、と息をついた。

「私の命は、誰にも渡さない」

キッと信長をにらみつけた。

「ふふ、いい目だ」

ぐいっと顎をつかまれると、信長の方へと向けられる。

「気に入ったぞ?玲子」

じっと信長を睨みつけていると、襖がばん!と開いた。

「た…田中くん!」

般若のような形相で、玲子を睨みつける学の姿があった。

「…俺のいないところを狙って、また、色仕掛けか?」

吐き捨てるように言うと、ぐいっと玲子の胸座をつかんできた。

「離してよ!」

玲子は学の手を振り払った。

「政宗の命を狙ったり、私を攫おうとしたり。歴史を変える様なことは、絶対にさせないんだから!」

ふーっと玲子は学を威嚇した。

「もう、遅いよ。北条は落ちた」

学の言葉に、愕然とする玲子。

「そんな!だって、北条は…」

歴史どおりなら、北条は信長がいなくなった後までいたはず。滅ぼした相手は、豊臣秀吉のはずだ。

「言ったろう?もう、遅いって」

ふふっと笑みを浮かべる学。玲子は少し震えた。