戦国遊戯

「大丈夫か!?」

政宗が続いて出てくると、玲子を抱き起こした。

「あはは、だいじょーぶ」

笑いながら、痛みをこらえる。

「玲子殿、無事ですか!?」

続いて才蔵が飛び出してきて、その後に小十郎が続いた。小十郎がちょうど出てきたところで、屋敷が大きく崩れ落ちた。

「か、間一髪…」

思わず政宗の腕をぎゅっと握り締める玲子。顔が少し引きつっていた。

「そこか!」

才蔵がヒュっとくないを飛ばす。と、小さな呻き声のようなものが聞こえた。だっと声のした方へと小十郎が飛び込んだ。

「がぁ!」

小十郎が誰かを捕まえたようだ。政宗の前に引きずり出す。

「ほぅ…興味深い人物がいたものだ」

政宗の目の前に出てきたのは、玲子が暗殺者だと伝えにきていた、織田の使者だった。政宗は、帯を解くと、使者に猿轡をさせた。

「自害などさせん。俺を謀ろうとしたこと、じっくりと後悔させてやる」

ギラッと左目が光る。その目に、玲子は寒気を覚えた。

「小十郎、どっかにつないどけ」

「はっ」

そう言うと、男を連れて、小十郎はどこかへ消えていった。

「殿、大丈夫でしたか!おーい、いたぞ、こっちだ!」

わらわらと人が集まってくる。政宗は他の人たちの無事を確かめにその場を離れていった。

「何とか、なったんでしょうかね」

才蔵に聞かれて、玲子は短く、さぁ、と答えただけだった。