戦国遊戯

「くっ…こっちにも火の手が!」

家中、あちこちが炎に包まれ、脱出が限りなく不可能に近くなっている。

「ごほっ、ごほっ!」

煙をできるだけ吸い込まないようにと、身を低くしているが、それでも煙と炎は容赦なく4人を追い詰める。

「一か八かだ。こっちに来い!」

比較的、まだ火の手が少ないところを選び、政宗は炎の中に飛び込んでいった。

「殿!」

小十郎の制止もむなしく、政宗は奥へと進んでいく。

「くっ!」

小十郎が政宗に続く。玲子と才蔵も、その後に続いた。


政宗の後についていくと、出たのは風呂場だった。

「この壁を突き破ることができれば、外に出られる!」

政宗の言葉に、残りの3人は頷いた。

「いくぞ!」

政宗の言葉を合図に、4人は一斉に一点を集中して衝撃を与えた。壁がめしめしっという音を立てる。

「くっ!」

もちろん、通常では壊れないように作られているものを、無理やり壊そうというのだ。当然、自分にかかってくる衝撃も大きい。が、歯を食いしばって何とか衝撃に耐え、力を加えた。

「もう少しだ!」

政宗がそう言って、今度は体当たりをする。すると、壁がバキッと大きな音を立てると共に、割れ目が入った。

「たぁ!」

玲子が思いっきり、体を壁にぶつけると、メキメキメキッと音を立て、壁が壊れた。

「うわぁぁ!」

壁と共に、地面にそのまま直行する玲子、ずしゃっと大きな音がした。