戦国遊戯

佐助の言葉に、目を大きく見開いた。

「まことか!?」

幸村は佐助の肩を激しく揺らす。

「ええ」

短く頷く。
が、佐助の表情は、少しばかり複雑そうな顔だ。幸村は眉をひそめる。

「…どうすれば、目覚める?」

少しばかり不安そうに尋ねると、佐助は一呼吸入れて、先を続けた。

「それが、おなごのことを好きだった男が、その…」

言いにくそうにする佐助に、幸村はだからどうしたんだ!!と、声をあらげる。

「その、接吻をしたところ、目を覚ましたのだとか」

「……ふざけているのか?」

幸村から、恐ろしいほどの殺気が、佐助に向けられる。

「ですから、聞いた話だっつってんでしょうが!」

佐助も負けじと幸村をにらみ返した。

「そういう話があるんですよ。巷では、愛の奇跡だとかなんだとか言われてるみたいですけどねっ」

はぁ、と、ため息をつく佐助。幸村は、ちらっと玲子を見る。

「四の五の言わずに、物は試し。やってみりゃいいじゃないですか」

「な!?何を言って」

「これで目覚めたらもうけもんですって。玲子だって、感謝こそすれ、ですよ」

ばしばしっと幸村の背中を叩く。

「し、しかし…」

幸村は、玲子の顔をじっと見つめた。