戦国遊戯

希美が何を言いたかったのかわからないまま、携帯を閉じた。

殺気ともいえる、視線のもとを探してみるが人影はまったくみあたらない。

「はやぶさ、帰ろうか」

鬣をなでながら、手綱を引いた。あたりはだいぶ、暗くなってきている。


少し歩く。

視線はまだ感じる。

玲子は、はやぶさに乗り、急いで森をでることにした。


まだ明るい。今なら大丈夫。
な、ハズ。


「はぁっ!」

軽く手綱をぱしん、と揺らす。はやぶさはかけだした。

馬の移動速度はかなり早い。あっという間に、入り口まできた。


あと少し。


その時、ものすごい殺気を感じた。振り替えるが、やはり何もない。キョロキョロと辺りを見回すと、目の前を、黒い何かが通りすぎていった。

「うわぁ!」

あわててのけぞる。黒いものが通ったさきにあったのは、真っ黒なクナイが数本、地面に刺さっていた。