後少しで、森に着く。ほんとはまっすぐに帰るつもりだったが、学のことを、希美に相談したかった。
この時代にきて、最初にいた場所。ここにきたからって、希美と連絡をとれるわけじゃない。
けど。
なんとなく。
ほんとに、なんとなく。
希美と今日は、連絡がとれるような気がした。
はやぶさから降りて、手綱をひきながら、奥へと進んでいく。
しばらく進んだところで、また、視線を感じた。
振り替えってみるけど、もちろん、誰もいない。
「誰かいる?」
少し大きめの声で聞いてみる。
が、案の定、返事はない。
「…なんかやだなぁ…」
はやぶさを連れて、先を急ぐ。携帯を見てみるが、やはり圏外のままだ。
半分くらいのところだろうか。また、視線を感じた。
「…帰ろうかなぁ」
またぼそっと一人ごちた。
すると横で、がさがさっと音がした。慌てて見てみるが、なんの気配もない。
「嫌だぁー」
泣きそうなのを必死でこらえる。
はぁ、と、ため息をついた瞬間。
ブルブルブル。
携帯が揺れた。思わずびくっとするが、相手は一人しか考えられない。すぐに電話に出た。
この時代にきて、最初にいた場所。ここにきたからって、希美と連絡をとれるわけじゃない。
けど。
なんとなく。
ほんとに、なんとなく。
希美と今日は、連絡がとれるような気がした。
はやぶさから降りて、手綱をひきながら、奥へと進んでいく。
しばらく進んだところで、また、視線を感じた。
振り替えってみるけど、もちろん、誰もいない。
「誰かいる?」
少し大きめの声で聞いてみる。
が、案の定、返事はない。
「…なんかやだなぁ…」
はやぶさを連れて、先を急ぐ。携帯を見てみるが、やはり圏外のままだ。
半分くらいのところだろうか。また、視線を感じた。
「…帰ろうかなぁ」
またぼそっと一人ごちた。
すると横で、がさがさっと音がした。慌てて見てみるが、なんの気配もない。
「嫌だぁー」
泣きそうなのを必死でこらえる。
はぁ、と、ため息をついた瞬間。
ブルブルブル。
携帯が揺れた。思わずびくっとするが、相手は一人しか考えられない。すぐに電話に出た。