2人がわいわいと喋っている。ふと、後ろからの視線がなくなっていることに気づく。回りを見回してみたが、さっきまでいた、たくさんの女の子達の姿がない。不思議そうにきょろきょろしていると、慶次に呼ばれた。
「玲子。今日泊まるところが見つかった!」
「え?ほんとに?」
「あぁ、藤吉郎が宿を貸してくれるそうだ」
にこっと笑う藤吉郎に、深々と頭を下げてお礼を言う。
「ありがとうございます。助かりました!」
いや、と藤吉郎は首を振った。
「それじゃ、案内するよ。こっちだ」
慶次は、藤吉郎と喋りながら歩き出した。玲子もその後に続く。
藤吉郎って人の家に泊めてもらうのかな。
町人だか農民だかわからない感じだが、とりあえず、屋根のあるところで休めるとなり、ほっとした。が、玲子も慶次も馬がいる。2頭とも預けられるほどとなると、よほどいいところに住んでいるのだろうか。
「ね、慶次。松風とはやぶさも、一緒に泊めてもらって大丈夫なのかな?」
つんつん、と後ろからつついてこそっと聞いてみた。すると、聞こえていたのか、藤吉郎が笑って答えた。
「はは、大丈夫ですよ。馬の2頭や3頭くらい」
「え!?」
その答えに思わずびっくりする。それだけ聞くと、よっぽど大きな家に住んでいるとしか思えない。
「ま、今日泊まるところだったら、心配はいらねぇな」
「そうなんだ…」
ふーん、と、少し釈然としないながらも、2人について進んだ。
「玲子。今日泊まるところが見つかった!」
「え?ほんとに?」
「あぁ、藤吉郎が宿を貸してくれるそうだ」
にこっと笑う藤吉郎に、深々と頭を下げてお礼を言う。
「ありがとうございます。助かりました!」
いや、と藤吉郎は首を振った。
「それじゃ、案内するよ。こっちだ」
慶次は、藤吉郎と喋りながら歩き出した。玲子もその後に続く。
藤吉郎って人の家に泊めてもらうのかな。
町人だか農民だかわからない感じだが、とりあえず、屋根のあるところで休めるとなり、ほっとした。が、玲子も慶次も馬がいる。2頭とも預けられるほどとなると、よほどいいところに住んでいるのだろうか。
「ね、慶次。松風とはやぶさも、一緒に泊めてもらって大丈夫なのかな?」
つんつん、と後ろからつついてこそっと聞いてみた。すると、聞こえていたのか、藤吉郎が笑って答えた。
「はは、大丈夫ですよ。馬の2頭や3頭くらい」
「え!?」
その答えに思わずびっくりする。それだけ聞くと、よっぽど大きな家に住んでいるとしか思えない。
「ま、今日泊まるところだったら、心配はいらねぇな」
「そうなんだ…」
ふーん、と、少し釈然としないながらも、2人について進んだ。


