~ジブリール本社~
「ほぅ?そうか。報告大儀であった。」
シュヴァリエ卿はケータイで何らかの情報を得ているみたいだがなんの情報なんだろ。
「諸君、驚くか否かは諸君に委ねるが、ブリタニア陥落は全て失敗に終ったと連絡が来たよ。無人爆撃機は各地から出すことで攪乱するつもりだったようだが全滅、オートマトン隊も東西南北からの同時侵攻を行ったが全て破壊された。ジブリール氏よ、ブリタニアは色んな軍により幾度となく攻略戦をかけられたが、どれも完全に失敗している不落の都なのだよ。君らのような企業の戦力が総力を以て攻めたとて落せはしなかったよ。それと貴公には逮捕状が来ている。ついでにジブリール重工はこの時刻を以て解体、ジブリールが行っていた業務はバタフライコンツェルン、スペインのトレオ工業、オーストラリアのディンゴ社が引継ぐこと。そう陛下からのお達しだ。」
公爵のこの言葉を聞きロゴス・ジブリール総帥は深く絶望し、倒れ込んだ。
その日、第二経済特区日本の三菱財団から派生したジブリールは解体され、私の婚約もなくなった。
「フェナンド卿、貴公が私を救出したことを感謝する。私にできることであるなら、礼に我が娘でどうだ?もちろん君が我が娘を好きならばの話だが。」
パッ、パパ!?
「ねぇパパ?それってフェレナンドさんと付き合ってもいいってこと!?」
本人にその気があればだが、お前が1番付き合いたいなと言いたげな顔で頷くパパ。
「俺なんかがバタフライの娘さんと付き合えるってのは思ってなかったが、俺でいいなら恋人になってくれるかな?実は・・・マレーン、アンタを初めて見た日から好きだったんだ。俺にとっちゃ初恋じゃないけど、アンタとなら初恋気分で付き合えると思う。これからもヨロシクな、マレーン姫。」
私はドキッとして、キュンとして、時が止まった。頬を赤らめ照れくさそうに笑って思いを伝えるフェレナンドさん、いつもと印象が違ってて可愛い。私もっとフェレナンドさんのこと、好きになっちゃった!
私マレーンにとって長い1日は終り、フェレナンドさんと付き合えるようになったの。
私は今日も幸せ、明日も幸せ、ずっと幸せ!
だっていつも近くには友達のちるみも、サンドリヨン先生も、そしてフェレナンドさんがいるんだもの。みんなとティーンズライフを思いっきり楽しむのだ!
レディ・バタフライ
~完~