「しかし、破壊しても破壊しても次から次にわいてくるな。てゆーか、お前達、別の兵器は破壊しに行かなくてもいいのか?」
フェレナンドさんはオートマトンをエモノのビーム砲で撃破しながら、ジェミニ兄弟を見て言った。
「それもそうだよなあ。ったくよぉ、しゃあねぇなぁ、シュヴァリエ卿にどやされっ前に他んとこぶっ壊しに行くぞ!ロート!」
ようやく2人は別のとこに行った。
「姉さん!こんな時になにケータイいじってんだ!?」
えっ・・・先生なんて余裕なんだ!
「イヤさぁ、ちょっとおかしいことがあったから調べてもらってたんだよっ。」
「オートマトンのことか?」
フェレナンドさんは怪訝な眼で先生を見て言った。
「そぅ、オートマトンがキリなく攻めてくるのっておかしいって思ったからさ、ちょっと調べてもらってたんだ。私達がカチ込みかけてからこの会社にトラックが出入りしてないかってさ。そしたらさ、やっぱり出入りしてたよ。10分に5~9台のペースで。しかもオートマトンが1台に30機入るほどのトラックがね。今だいたい30分ってとこだから、まだまだ来そうよね。」
オートマトンをトラックで運搬してた。そーいう訳か。ならばキリなくオートマトンが来てたのも合点がいく。
「あ~も~、オートマトンの相手もいい加減飽きた~!」
ガラッ
「オートマトンがなんぼのもんじゃいっ!」
先生は窓を開け下の道路に3発氷の弾丸を撃ち出した。
ピシピシッ
氷の弾丸の着弾点が凍りだし、一面に氷が張った。ついでに氷の弾丸の着弾点には厚い氷の壁まで出来た。
「これで陸路からはオートマトンは運べないでしょ。じゃ、オートマトンを片付けつつセイランとロゴスの部屋まで、Go!」
走る先生を追って私達はジブリール重工本社5階総帥室へ走った。