何やら妙な話し声が聞こえる。こないだの連中だろうか。はたまた誰かの寝言だろうか。どっちにしろ妙だとは思っていた。
「往生セェイ!」
の一声とともに降り下ろされる太刀、奇襲で俺を殺ろうとは甘く見られたものだ。さっとかわし身構えた。
そこには茶髪オールバックのメガネが目の細い銀髪の優男と黒髪のドレッドヘアでゴーグルにマフラー、グローブに袖なしといかにもマンハッタンを中心にアメリカギャングの40%以上を仕切ってる黒人のニューヨーカーを連れて刀を手に立っていた。
「ちっ、かわされたか!だが、お前らオイドン達に斬られてゲームセットにしてやるばい!」
「面白い。だったらまとめてかかって来いよ。」
「異星人は冥府魔道へ送りつけてやるばい!かかれぇ。」
優男にニューヨーカーの太刀が2方向同時に迫るも両手の刀で受け止めた。だが後ろから博多弁のオールバックが迫る!だが問題ない。横の2人に足払いをかけ抜け出した。ヴァーケならきっと2人の太刀をサイで止め、後ろからの敵は蹴り倒していただろう。彼は馬だけにケリがスゴいのだ。
「なんだいなんだい、強盗かなんか入ってんのかい?」
シャーモ!?
「おや?このメガネ前ここから逃げ出したのと似てるけど家来連れて襲撃に来た口みたいだねぇ。」
さすがシャーモ、一目でこうも考えるとは。
「誰か来てる?追い返してよ。」
パッシェンドまで来たか。
「犬と鶏来た。この2人から先行くばい!」
優男にニューヨーカーがパッシェンドに斬りかかかったが2人の太刀はパッシェンドが両手に持つヌンチャクに一瞬で折られ更に脳天にキツい一撃が決められ門まで飛ばされた。一方メガネも太刀をシャーモの棍棒にはたき落され強烈な衝きを受けて門まで吹っ飛んだ。
やっぱり俺達には武術のが合ってるのだろうか。それとも・・・。