「・・なんの用だ?」



頭の上から響く低い抑揚のない声。



こんな感情に乏しい声

フィゼルも出すんだ・・。



「あ・・も、申し訳ありません!!」



見えないけど相手がものすごく

慌てふためいているのが

手に取るようにわかった。



「ここはサービスの行き届いた

高級ホテルだと思っていたんだがな。

・・支配人を呼んでもらおうか。」




「ゼフィル様のお部屋とは

存じ上げず!お許しを!!」