「小さい頃からユウミの話
耳タコなぐらい聞かされて育ったんだ。
俺だけじゃなくて他の国のヤツらも
そうだと思うぜ。」
「あたしの話??」
あたしは頭にクエスチョンをうかべて
顔だけフィゼルのほうを振り返る。
「正確には“黒銀の者”に
まつわる話ってやつだな。」
「ああ。その話ね。
この世界ではおとぎ話みたいな
もんなんでしょ?」
「まぁそうとも言えるし
そうじゃないとも言えるかな。
実際にはいないって思っているのに
でも現れてほしいって思ってるっていうか・・
なんかうまく言えねぇけど。」
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…