戦争を経験した人たちから

次の世代また次の世代へと

語り継がれていく。


憎しみや悲しみまでも。



「でも着実に前進はしてたよ。

亀並みのスピードかもしれないけど。」



不自然なくらいにこちらを

見ようとしなかった赤い瞳が

あたしを見た。