「そ。」 あたしの内心の動揺など露知らず 思わず立ち止まったあたしの顔を 更に覗きこんでくる。 ひ~~~っ。 「いい意味で予想と全く違ってたよ。 俺、すっごく興味があったんだ。 『黒銀の者』に。」 「そ、そーなんだ。 それはおめでとう。」 な、何言ってるんだあたし! また爆笑しだしたフィゼルをおいて あたしは歩き出した。 競歩なみのスピードで。