そして・・・。翌日。
でも、言いにくそうな表情の彼。
もう一つお願い?

なになに?

今なら何でも叶えてあげますとも。
念願の結婚して頂けるのなら、なおさら・・・。


「悪いんだけど。保証人になってもらえる?」


えっ?

保・証・人・・・・・。
 
あっ、そっか。


そういえばこの間、いい物件が見つかったって言ってたね。
貴弘、雑貨屋さん始めるのが夢だったんだよね。
散々応援するって言ってたしね。

そっか。

手付金が必要で、500万を借りないといけないのね。
まあ。私も、余裕なお金ないから、貸してあげられないし・・・。
借りるしかないよね。


うん。

仕方ない・・・。
断る理由ないでしょ?
夫婦になるんですから。



借用書?


サインして、印鑑押して。

婚姻届?

ずいぶん急だね。


まあ、いいっか。
何事も早いほうがいいしね。
もちろん、婚姻届もサイン、印鑑押して。


明日二人で、提出に行こうね。
ふたりで顔を見合わせてニッコリ微笑んだ。