年下がダメな理由

観覧車に乗り込んだ。

『結構、観覧車って夜景見えるんだね。』
横浜の街が一望できるように観覧車の高さが考えられている。

・・・。
よく考えてみたら・・・。

観覧車に2人っきりじゃん・・・・・。

潤也。
外見たっきり。

動かないし・・・。


潤也の隣に座った。

「なに?」

『つまらなそうだから。』

「そんなこと無いけど・・・。」

『じゃなんで、楽しそうじゃないの?』

「高いところ・・・。苦手・・・。」

は?

もしかして・・・。

高所恐怖症?


「笑うなよ。」

笑うなって言われると・・・。

つい・・・。
くすくす・・・。
笑いがこみ上げてきて・・・。

『笑ってないよ。』



言った途端・・・。


あれ?

顔が近い・・・。

何?

潤也は、私の両頬を手で包み込むようにした。


身動きが取れないんですけど・・・。

って・・・。

ちょっと、待って・・・。


これって?

キスするってこと?


『ちょっと。』


「いいじゃん。減るもんでもないし。ちょっと、静かにね。」

『はぁ?』

そんな言葉も耳に入らないみたいで・・・。

無理やり・・・。

潤也とキス・・・。


しかも・・・。

なかなか、離してくれない・・・。

潤也のやわらかい唇。

何度も重ねるキス・・・。


もう。

こうなったら。

やけくそ。


私も、純也の体に腕を回した。

暖かい、体温を感じる。

私の心臓は予想以上に動悸が早く、

壊れてしまうんじゃないかと思った。

なんだろ?この、気持ち・・・。
本気の恋?


心臓がおかしくなってる。

やばい・・・。

聞かれてないよね?


・・・・。