年下がダメな理由

二人で相当な時間を過ごした。

久しぶりに遊んだ。
しかも遊園地・・・。

年齢を忘れて遊んだのなんて何年振りだろう?

いっつも、いいお姉さんして。
いっつも、かっこいい上司の振りして。
いっつも、頼られるいい人して。

これって。

疲れるんだよね。

実際・・・。

ホントは、頼りたいし。
甘えたい・・・。

でも、出来ない。

きっと。
プライドも、年齢も高くなりすぎたんだ。

・・・・・。

そういえば・・・。
周囲は、すっかり暗くなっている。人も、チラホラ。
潤也は指を刺して私の袖を引っ張った。
それじゃ、まるっきり子供でしょ?

「最後に、あれ乗りたい。」

しかも、観覧車?
はいはい。

良いですけどね。でも、観覧車って。

『潤也、あれはカップルで乗るものなんだけど。』

意地悪く言ってみた。

「硬いことは言わずにさ。いいじゃん乗るくらい。」

私の腕を掴んで、観覧車のほうに歩みよった。

何年ぶりかしら・・・。

観覧車乗るなんて・・・。