時計は、AM9時を指している。
ベットで寝返りを打つと、隣に居た彼がいない。

あれ?
どこにも、いない?

寝室には、いないようだ・・・。
眠い目を擦りながら、リビング来てみた。
 
貴弘、今日は仕事休みって言ってたし・・・。


あれ?
まあ、コンビにでも買い物行ったのかな?

冷蔵庫を開けると。おいしそうな果物が盛りだくさん。

やっぱり、さすが貴弘。
気が利くね。大好きっ。

私の好きなメロンとグレープフルーツが冷やして、お皿に置いてある。

冷蔵庫から、取り出して、テーブルに置いた。


およ?なんだこれ?

テープルの上に置かれている小さな紙きれ。
申し訳なさそうに、端っこに置いてある。


読んでみる・・・。


「葉子さん。本当に、ごめんなさい。騙すつもりはなかったんだけど。

ぜったいに、倍にして返すので、許してください。」

なに?
嘘でしょ?
ジョークでしょ?
マジ・・・。

私逃げられたの?

男には騙されないようにって思っていたのに・・・・。
散々、年下の男性には懲りていたはずなのに・・・・。
自分に限ってはこんな事ないって思っていた・・・・。

清水の舞台から突き落とされた・・・?
いや、富士山の頂上から、突き落とされた・・・・・?


最悪最低。

自己嫌悪。

思考停止。



・・・・・・・。


500万円の、借金は必然的に私の元へ・・・。