でもまだ、


もうちょっと触れてたい。

そんな願望が胸の中に芽生えた。

あたしは少し俯きがちになりながら奏ちゃんの服の裾を引っ張った。

すると奏ちゃんは


『いいの?』

と聞いてきた。

何が良かったのか分からなかったけど、

自然にあたしは頷いてた。


すると奏ちゃんは、



ゆっくり、でも力強く、


あたしを包み込んだ。

奏ちゃんの胸の音が聞こえる。

ドクン、ドクンて、


そんな事でさえ、


あたしの胸の鼓動は高鳴るばかり。


ズルい、


ズルいよ、奏ちゃんは。


いつもあたしばかりときめいてるみたいで、

あたしより少し大人な奏ちゃんがズルい。


そう思ってた。

だけど奏ちゃんは、


少しくっついてた体を話すと、


真っ直ぐにあたしを見つめ、









『好きだよ、歌音。』

そう、愛しい声で言ってくれた。


それはあたしの涙を溢れ出さす、

魔法の言葉で、


ただあたしは瞳をうるませながら、









『……あたしも好き。』

そう、キチンと奏ちゃんの瞳を見ながら答えた。