あれから1週間。

あたしは平和に過ごしてるつもりだった。

まずは今の環境になれなきゃいけないから、

奏ちゃんや李亜に色々過去を聞いた。


あたしはどちらかと言うと明るい性格で、

でも少し天然で誰よりも他人想い。

きっと自分を傷つけてもいいから他人を必死に守ってた。

でもたまに融通が効かなくなったりして


特に奏ちゃん絡みについてはもう奏ちゃん自身しか手に負えない。
家族のためにいつも努力していて、

勉強と音楽はピカイチだったらしい。

他はボロマケだったが。

『音楽の授業は先生なんか歌音ばっか褒めるんだからホントムカつくのよ。』


と李亜は苦笑していた。

あ、そうそう。


李亜とはすっかり元通り。

てか李亜は



『何かね、歌音にあそこまで言われるとあっさり諦めきれたんだよね~。

ある意味あたし、踏ん切りつけたかっただけかも。』

とか笑いながら言ってた。