嫌いになるまで傍にいて



「なんかさ…
湯川に触れられた瞬間、気付いちゃったから」


「何を…?」


「あたし…湯川に触れてほしかったんだ…って」


好きだから……



「へえ〜(笑)」


「な、何っ!?」


嫌な笑い方……


「椎名のエッチ♪

…そんなに良かった?俺の…」

「馬鹿っ!!」


「嘘、嘘!
ジョーダンだって」


本当にこの男は……っ!


「そーゆーんじゃないの!!
馬っ鹿みたい!!」


あたしは咄嗟に湯川の腕から離れる。


油断してたのか、簡単に抜け出せた。



「ひゃっ!?」


なのにまた


あっさり捕まるあたし。



「ダーメ。
そう簡単に逃げさせないし」