嫌いになるまで傍にいて



淋しいとか


辛いとか


そんなんじゃなくて



あたしが湯川に触れてほしかったんだ。



「湯川…」


あたし………



「なぁ…
俺の事嫌い?」


今度は子供みたいにあたしの目を覗き込んで言った。




「……嫌いじゃない」


あたしは意地を張って、そんな事を言う。


本当に馬鹿だよ………



「じゃあ傍にいる」



え…………?



「顔も見たくないって嫌われるまで椎名の傍にいるから」



あたしが


夢で見た光景………