早川先輩が職員室に居る、 って事を知って。 あたしに気付かれないように、 コッソリ巾着を奪って、 目に着く所に置いといた。 …頭良いなぁ(笑) 「うん、ありがとう~…っ。」 陽汰と付き合い始めたけど、 心のどこかで、早川先輩を 探してた事、想っていた事を、 紗也華と結乃は知ってたんだ。 流石だよね、本当。 「…陽汰…」 ボソリ、と呟いた言葉。 「正直に話せば、わかってくれるよ。 だって…陽汰だもん。」 根拠はおかしいと思ったけど、 確かに、あたしもそう思った。