少し歩いたところにある公園。 まだ夕焼けに染まっている空。 ベンチに座るあたし達の肩の 距離は、きっと10㎝もなくて… 何だかくすぐったくて。 少しの沈黙を破ったのは、 やっぱり陽汰だった。 「―…返事、だよな?」 哀しげな顔で見つめる 陽汰が、何だか愛しくて。 「うっ…う…ん!」 それを悟られないように、と 落ち着いて言ったつもりが。 見事に噛んじゃった…けど(泣) 「あたしね…陽汰が、好き…かも。」 真っ直ぐ見据える。