朝、


「おっす。」


って声掛けてもらって。

隣を歩きはじめたから。

まだ朝練の時間が僅かに
残っている時間帯だったのに…


「朝練良いの?」


「…お前に変な虫つくの、嫌だから。」



かぁあぁああぁっ…



真っ赤になったあたしの顔。
自分でもわかるくらいだもん!

何だかこの感覚が懐かしくって。


「ははっ…可愛いのな。」


陽汰だって。


何て心の中で呟くあたし。