誰も居ない図書室。
朝だから当たり前だけどさ。


「ごめんな…いきなり。」


「えっ…いや、謝んないで?」


上目遣いで見つめられると、
不覚にもドキドキしてしまう。


あたしは、そういう目で見たこと
ないにしろ…噂の陽汰だしね?(笑)


「…考えてくんねぇかな…。」


苦笑する。

付き合ってくれ、じゃなかった。


「うん、そりゃあ、もちろん!」


「良かった、サンキューな?」


優しく微笑んでくれる陽汰。


「…戻ろっか♪」

そこに最愛の彼が居た事なんか
知るよしもなく―…

1つの恋の芽が、生まれました。