電車に乗りながら、 僕はずっと考えていた。 殿も黙りこくっている。 現在をレイカとして生きている琴菊姫は、 殿に連れられてどこに行くのだろう。 レイカはどこに行くのだろう。 ハヤトは、ハヤトは? そして、マキは? 僕は怖くなった。 それでも、前に進まなければならない。 なぜか切にそう思う。 僕らは電車をおりてレイカのマンションへ向かった。