「なんでもないよ。それより、どこ行くの?」



あ、可愛くない言い方しちゃった。



「ん〜。それは、ミアチャンが知ってるから案内してや。」


そんなあたしの変な態度にも嫌な顔しないで、笑って手を取ってくれる。


あれ。



「へ?いや…、え?連れてきたいトコ…あたしが連れてくの?」




「そ、ほら。行くで。」




自然と車の助手席に座ってるあたしと、運転席に座るセイチャン。



「あれ?セイチャン車…。」



「ああ…あのアパートにゎ駐車場ないから、普段ゎ店の駐車場に置いてんねん。」



「へ〜ぇ……。」



知らなかった。




「じゃ、出発♪」



セイチャンはご機嫌にエンジンをかけた。




「ちょっ……だからどこに?」








「玲さんとこ。」