「はい!」
勢い余って大声になっちゃった。
『はは、めっちゃ元気ええなぁ。今、学校やろ?』
セイチャンの声を聞くと元気出る。
「うん。学校。どうしたの?」
あたしは、そういえばセイチャンは仕事が休みなのを思い出した。
『どこおる?今正門トコにおるけど。』
「………え、え?何で?セイチャン今学校来てるの?」
何の用?というより、アポなしですか?!
『ミアチャンを連れて来たいトコあんねん。迎えにきた。』
いきなりすぎでしょお兄さん……。
「ちょっと待ってて、今正門行く。」
パタン、と携帯を閉じて顔を上げると…
目を輝かせるユカと、冷めた様な表情で立ち上がるハルが目に入った。
「「一緒に正門行く!」」
二人まで着いて来てしまった。

