「っったあああああ!!しみるしみるしみる!」
「痛いっていわれても、どーすることもできないんだけど。」
「だからしみるってえ!」
「しみますねー。」
私の叫びをさらっとかわす和。
本気でいたい。
「和が・・・下手くそなんじゃないの・・・?」
「別にこれは上手下手ないと思うけど。」
それだけいうと救急箱を「カパ」と閉じて
棚にしまった。
「明美、この後なんか出る競技あったっけ?」
「特にないけど・・・。」
「そ、無理すんなよ。」
「う・・・うん。」
なんだか、ドキドキする。
膝がズキズキ痛むからかな・・・
それとも・・・


