「うわーっ」

校舎を見て第一声。

汚くて古い校舎・・・

でも校庭の面積は

小学校より全然広い。

たまに通りがかる2,3年の

これから私の"先輩"になる人たちは

私からみて、とっても大人っぽかった。

初めて着る、新品のきれいな制服

ランドセルじゃなくてスクバで

ちょっと一歩大人になった気がした。

風がちょっと強くて

桜が吹雪いている。

まだ枯れていない。

クラス表が載った紙を配っている先輩から受け取り

私の名前を探した。

「何これ・・・知らない名前ばっかり・・・しかも人数多いし・・・」

そう呟きながらも

私の名前はあった。