「最低?」

"最低"って言葉が

俺の中で気になった。

「う・・・うん。それが原因で別れたの・・・。聞いてくれる?」

詰まらせながらも

俺に話した。

「あー・・・聞きたいんだけど、こんな道端で・・・;」

「あ、ごめん、あそこのベンチに座らない?」

俺たちはいったんそのベンチに腰掛けた。

「あの人の名前は宮元 和。出会ったのは中一のころ。同じクラスだったの。」

しっとりとした声で

明美は話し出した。