明美は、アイツのことが

好きなんだ。

「ふっ・・・」

明美はそういって

全身の力が抜けたかのように

ペタっとその場に座った。

「大丈夫か?」

俺は屈んで明美を抱きしめた。

「ごめんねっ・・・動揺しちゃった・・・」

「俺のことが"ちょっと"でもすきだったらそれでいい。明美は、まだアイツのこと好きだろ?」

「え・・・。」

ちょっと驚いた顔する明美。

「見てていやでもわかる。」

その言葉を聞いて、

やっぱり・・・と明美は呟いた。

「あたしっ・・・あいつが最低なの知ってるっ!!けど、嫌いになれないっ」